情けない

絶望がやってきた。着替えもお風呂も歯磨きもままならない。心臓をぐっと掴まれてしまって横になるほかに何もできない。それでもお腹がすいたら近くにあるものを口に入れる、死にたいんじゃなかったのか。こんな姿になっても生きていようとする自分にうんざりする。人間のしぶとさに空しくなる。

夜が明けて朝になって、昼が来た。今日は病院に行かなくちゃいけない。もう薬が切れている。

具合が悪くなって、薬を飲んで、すこしやすんで、またがんばってみる。そして具合が悪くなる。それを毎日繰り返して生きて、ふとしたとき、涙がぼろぼろ止まらなくなる。誰に何をつたえたらいいのかもうわからない。たすけてほしいって、誰に。救われたいって、何から。いい加減にしてよ。

ひとなんて信じるんじゃなかった。そんな一言もここでは言いづらい。どこにいたって人がいる。見て見ぬふりして、横目で私を見ている。「誰も貴方を見てないよ」うそだ、都合のいいときだけ面白がるくせに。