哀しみの根源を飼って、幸せになりたい。
心に空いた大きな穴を抱きしめて、世界の何よりも信用している。
いつかこの気持ちを完成された表現にしたいと思っていたのに、とうとう私には書けなかった。
「とうとう書けなかった」と書くことでしか、伝える手段を思いつかなかった。
このかわいいかわいいからだの中の、足らなさ。きっとお腹の中にある、なにもない空洞。
最近の私にはおおきな変化があったりもして、書くことは他にたくさんあるはずなのに、気づけば結局同じことばかり書いている。その方がいい。それがうれしい。
いまを、いつまでも忘れませんように。
薬を噛んだら、苦いあじがした。